Reading 23B (11)

11 朝 子さんは、先月四年間つきあった大学の先輩と結婚が決まり、ご両親も喜んでいる。しかし、どこで結婚式をするかということで、当人と親との考えが大きく違い、今朝子さんの家庭では朝から晩まで口論が続いて大変だそうだ。朝子さんはレースのウエディングドレスを着て教会で結婚式をしたいのだが、朝子さんの両 親はそれには大反対している。自分の娘には、やっぱり着物の花嫁衣装を着てもらいたいのだそうだ。もちろん式は神道の結婚式しかだめだと言って、朝子さんに相談もしないで、勝手に神社を決めてしまった。だれを式に呼ぶかも大きな問題だ。朝子さんは友人に集まってもらいたいのだが、親は親戚や父親の会社の役 員を大勢呼びたいと思っている。ほとんど会ったことがない父親の知り合いに来てもらっても意味がないと、いくら朝子さんが強く言っても、両親は考えを変えるつもりはない。幸せなはずの結婚式だが、朝子さんはこのごろちょっとノイローゼになってしまっている。 (MP3)